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世の中にはなぜか人をだます、欺く性質を持った人がいます。
そのような人は、大きく2種類のタイプがあります。
1.自分が利益を得るために悪意を持って人をだます人
2.自分を大きく見せるために虚勢を張ってウソをつく人
どちらもうそつきに変わりありませんが、その深層心理は異なります。
1のタイプの人は詐欺師に多く、犯罪まがいのことをする危険人物です。
一方、2のタイプの人は、人をだまして利益を得ようとたくらむわけではなく、気の弱い人や見栄っ張りにわりと多く見られます。
いずれにせよ、人に欺かれ失望したくないので、できるだけこういう人には近づきたくないですね。
今回は、人をだます・欺く人の特徴と心理をお伝えします。
目次
人を欺く人の5つの特徴
◆第一印象がよい
人をだますのが得意な人は第一印象はとてもよく、普通に付き合っていると「いい人」という印象の人が多いです。
見るからに怪しい「詐欺師」はいないということですね。
彼らは人当たりがよく誰とでもすぐに打ち解けることができます。明るくほがらかで、とても付き合いやすそうなよい雰囲気をただよわせています。
第一印象のイメージは、かなり長い間、相手の心に定着するため、とても効果的です。
優しい良い人と始めに思わせることこそが、人をだます人の作戦なのです。
仲良くして心を開かせた後で、自分の利を得ようと人をだましにかかります。要注意です。
◆やたらと愛想がよい
人を欺く人は、無害で愛想の良い物腰のやわらかい人が多いです。
私たちは、明らかにうさんくさい人には警戒しますが、優しそうで気さくな人には、あまり警戒心を抱きません。
だから、人を欺こうとする人は、警戒されないように「無害な人」という印象を作るのです。
結婚詐欺師などをする詐欺師に多いタイプです。
でも一方で、生まれつき明るい性格で、愛想のある本当によい人もたくさんいますね。
本当に愛想の良い人と人を欺くたちの悪い愛想の良い人との見分け方は、その愛想の良さに一貫性があるかどうか、「何かおかしい」という違和感を感じるか否かがポイントになります。
何か魂胆があって愛想よくしている人は、笑っていても目が笑っていないなど、不自然さを感じることが多いのです。
それを見抜くためには、ある程度、人を見る目や直観力が必要になります。
直観力の鍛え方については、こちらに書きましたので、よろしければ参考にどうぞ。
⇒直観力のある人の3つの特徴と直観力を鍛える4つの方法
◆言動に一貫性がない
人をだます人の中には、その時の状況によって言動をコロッと変える人が多いです。
意見や行動に一貫性がなく、何かがあると強い者、有利なほうの味方をしようと企む日和見主義な八方美人なのです。
彼らはそのときどきにつじつまが合うように、うまく立ち回ってウソを重ねます。
ウソがバレそうになるとまたまたウソで塗り固めるので、コミュニケーション力はありますが、長く一緒にいると言動が一致していないことが分かります。
そういう人と仲良くなっても、もしあなたが困った立場に立ったら、サッと身をひるがえして離れていくでしょう。
基本、自分の利しか考えない人なので、あまり近づかないほうが賢明です。
◆口がうまい
口がうまく必要以上にお世辞を言う人は、かなり要注意です。
社会人になると、お世辞を言う人はけっこう多いと感じます。
私はお世辞を言われるのがすごく嫌いです。余程親しくない限り、心から人をほめる人はあまりいないと思うからです。
近所の人や職場の表面的な付き合いの人からほめられても、うれしくないのに一応ありがとうと答えなければいけないのがすごく嫌です。
だから、私は人にお世辞を言うことがありません。そもそもお世辞を言うのが苦手です。心にもないことを言うなんて恥ずかしくてできません。
もし私がお世辞を言おうとしたら、とってつけたようになって相手にお世辞だなとバレバレでしょう。
だから、私はあまり人付き合いは得意ではありません。
でも、人を欺く人はお世辞を言うのがとても上手で、多くの人と交流するのが得意です。
また、人に共感して好意を持たせるのもとても上手です。
口がうまいので上司など上の立場の人に取り入るのが上手ですが、すべて自分が有利な立場になるためにそうしているのです。
人を欺く人が相手に対して良い印象をもたせようとするのは、相手の信頼を得て油断させるためです。そうするとだましやすくなりからです。
人からほめられるとうれしい素直な性格の人は、気を付けてください。だまされたと分かったときの失望が大きいです。
やたらと調子がいい人、口がうまくて人の言うことに共感ばかりする人は要注意です。
◆言い訳が多い
人を欺く人は、自分が優位になるために平気でウソをついて人をおとしれることがあります。
仕事で取り返しのつかない大きなミスをした場合、自分のミスを同僚や部下に押し付ける人がそれにあたります。
敵対している人でなく、もともと仲の良かった人でも、自分の保身のためにだまして陥れることをいといません。
自己中心的で、自分さえ助かればよいと考えるのですね。
こういうタイプは、約束の時間に少し遅れたなどちょっとした場合でも、自分の非を認めようとせず、言い訳をしたり他の人に責任転嫁する傾向が強いです。
自己中心的で言い訳の多い人、自分の非を認めず他罰的な人は、ウソをついて人を欺く可能性が高いので気を付けましょう。
人を欺く人の心理
◆人を信じない
人を騙す人は、基本的に人間不信で自分の周りにいる人を信用していません。
自分が人を欺くタイプなので、優しくされると何か魂胆があるのではないかと疑ってしまうのです。
いったん人を信用してしまったら、裏切られたときのショックは相当なものになりますね。
そうなるぐらいなら自分を守るために最初から誰も信用していないほうが楽だと思うので、彼らは誰も信用しないのです。だから、自分を守るために人を騙すことは「悪」とは思っていません。
人と交流するときは信用して裏切られるより裏切る側のほうがよい、だまされるより自分がだますほうが賢い勝者の生き方だと思っているのです。
◆自分に自信がない
人をだます人は、自分に自信のない自己肯定感の低い人が多いです。
自分は大した人間でないと思っているので、人に軽んじられたくないため、虚勢をはってウソを重ねます。
このタイプは、人間不信で対人不安があるので、自己防衛のためにウソをつくのです。
だから、いつか自分のついたウソがバレるのではないかと、内心ビクビクしていることも多いです。
経歴詐称や博識ぶって知識をひけらかす人はこのタイプです。
強い劣等感が根底にある自己保身のための行為なので、人をだましてやろうという悪意はそんなに強くなく同情したくなる点もあります。
◆目立ちたがり(承認欲求が強い)
人より目立ちたい、優位に立ちたいと考えて、本当の自分より大きく見せる演出をするために人を欺く人も多いです。
こういうタイプは、自分は素晴らしい人物だと相手に思わせるため、自己アピールのためにウソをつきます。
優秀な人、リーダーに相応しい人と尊敬を集めたいため、虚偽の成果をアピールしたり、ちょっとしたことを大げさにすごい事をしたかのように言いふらして宣伝するのです。
プライドが高い、自己顕示欲が高いのに大した取り得がないので、ちやほやされるために、ウソを重ねて自分を大きく見せようと必死になります。
口のうまい人が多いので、素直で純粋な人ほどだまされやすいです。気を付けましょう。
おわりに
人をだます・欺く人は、周りの人が被害にあっても自分が得をすればそれでよいと考える人です。
そんな人が近くにいると百害あって一利なしです。
できるだけ、はじめから近寄らないようにしたいですね。
ウソを見破るには、人を簡単に信用しない用心深さが必要です。
人を疑いたくない、素直な人でありたいと思うのはもっともですが、特に女性の場合、常に人に対する警戒心をある程度持ったほうが自己防衛のために良いです。
「この人、なんだかおかしい」と感じたら、すぐに距離をとって寄って来られないように予防線を張りましょう。
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